JCOGの将来に向けた提言
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JCOGの将来に向けた提言
JCOGに関わるすべての方へ
2019年3月2日、JCOGの各研究グループに所属する中堅の研究者とデータセンター/運営事務局から構成されるJCOG改革タスクフォースより、今後JCOGで実施していくべき臨床研究の方向性とそのために必要な改善点を以下の9つの提言として取りまとめた報告書が提出され、JCOG運営委員会にて承認されました。
JCOGとして実施すべき研究の方向性に関する提言
試験実施プロセスの迅速化、簡略化に関する提言
- 薬剤の種類や規制要件によらず試験を実施できる体制(特に医師主導治験の実施体制)をJCOGデータセンター/運営事務局(以下、HQ)内で整備すべきである
- ゲノム研究小委員会を設立し、疾患横断的な試験の実施の要否や体制について検討すべきである
- JCOGバイオバンクへ収集する試料の種類や、バンキングする試験の優先順位付けについて検討を行い、JCOGバイオバンクに保管された試料を利用する仕組みの周知を積極的に行うことで、試料解析研究を促進するような仕組みを検討すべきである
試験実施プロセスの迅速化、簡略化に関する提言
- 試験のクオリティとスピードの適正なバランスを取るべきである
- JCOG管理会議による審査の意義を研究者にあらためて周知し、カプセルサマリー審査には専門家の見解を入れるべきである
- PRCコンセプト審査の際に当該疾患領域の専門家の審査意見を含めるべきである
- 運営委員会審査は廃止し、PRCコンセプト審査段階でvalueがない試験を却下できる仕組みを導入すべきである
- プロトコール作成開始から承認までを短縮するためにHQ側でのプロトコール作成プロセスや目標設定を見直し、同時にグループ側での意思決定方式を見直すべきである
- 登録不良試験に対する早期試験中止ルールを、JCOG17XX以前の実施中の試験にも適用すべきである
今後、この報告書に沿ってJCOGの変革を進めて参りますので、JCOGに関わるみなさまにも本報告書を是非ご一読いただければ幸いです。
伝統あるJCOGをさらに発展させるよう努力いたしますので、今後とも関係各位のご協力をよろしくお願い申し上げます。
JCOG代表者 大江裕一郎