JCOG1213試験について(2022年8月24日プレスリリース)
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JCOG1213試験について(2022年8月24日プレスリリース)
JCOG1213「消化管・肝胆膵原発の切除不能・再発神経内分泌癌(NEC)を対象としたエトポシドシスプラチン(EP)療法とイリノテカン/シスプラチン(IP)療法のランダム化比較試」の主たる解析論文が8月19日付でJAMA oncologyに掲載されました。
いままでは消化管・肝胆膵原発NECの患者さんに治療法を説明する際、「EP療法とIP療法は同等であると思われるが、実際にはどっちがいいのだろう?どちらかが極端に劣る治療だったりしないのだろうか?」について、明確な根拠のないまま説明してきたのですが、今後はJCOG1213試験の結果に基づいて「EP療法もIP療法もどちらもよい治療ですよ」と説明できるようになりました。このような結果を得ることができたことを、研究にご参加いただいた患者さん、ご家族の皆様に感謝いたします。
我々はさらにNECの病態解明、治療成績の向上にむけ、研究を続けて参ります。
肝胆膵グループ、胃がんグループ、食道がんグループJCOG1213
肝胆膵グループ)研究事務局:
国立がん研究センター中央病院 森實千種
胃がんグループ)研究事務局:
神奈川県立がんセンター 町田 望
(食道がんグループ)研究事務局:
国立がん研究センター中央病院 本間 義崇
(肝胆膵グループ)研究代表者:
国立がん研究センター中央病院 奥坂 拓志
(胃がんグループ)研究代表者:
東京大学医科学研究所附属病院 朴 成和
(食道がんグループ)研究代表者/研究事務局:
国立がん研究センター中央病院 加藤 健
発表論文
「希少かつ難治がんの神経内分泌がん(NEC)で大規模臨床試験が実現 現在の化学療法が進行・再発例の標準治療として確立 今後さらに有効な治療法の開発が期待」
雑誌名:
JAMA Oncology
タイトル:
Effectiveness of Etoposide and Cisplatin vs Irinotecan and Cisplatin Therapy for Patients With Advanced Neuroendocrine Carcinoma of the Digestive System: The TOPIC-NEC Phase 3 Randomized Clinical Trial
著者:
Chigusa Morizane , Nozomu Machida , Yoshitaka Honma , et.al
掲載日: 2022年8月19日
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35980649/
https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/fullarticle/2795418