第13回JCOG患者・市民セミナー(入門編) 開催報告

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開催報告

2026年8月22日(土)、JCOGが実施している臨床試験に関連する内容を、臨床試験に携わる医師とともに学んでもらうことを主旨として第13回JCOG患者・市民セミナー(入門編)を開催いたしました。
JCOGでは、JCOGが行う臨床試験をよりよい研究とし、より多くの患者さんに参加いただき、より多くの患者さんに貢献するエビデンスを創出していくため、こうした患者市民参画を継続的・恒常的に行う仕組みを作ることを考えています。
今回は、臨床試験について知っておいてほしいことを中心に、研究者による6つの講義と少人数に分かれてのQ&Aセッションを行いました

プログラム

講義1:患者市民参画について JCOG患者参画委員会副委員長 上野 誠 先生
講義2:がん治療の全体像 JCOG患者参画委員会 棟方 理 先生
講義3:JCOGと治験・治療開発 JCOGデータセンター長 福田 治彦 先生
講義4:医薬品の審査と承認 医薬品医療機器総合機構 山本 理雄 先生
講義5:臨床試験の例 JCOG1912研究事務局 全田 貞幹 先生
講義6:臨床試験に固有の概念 JCOG副データセンター長 柴田大朗 先生
ブレイクアウトルームに分かれてQ&A

参加メンバー

ご参加いただいたみなさま(掲載をご許可いただいた方のみ:順不同)

Q&A(ブレイクアウトルーム)

講義の後、申し込みいただいた方々により8ルームに分かれて講義の感想や意見交換を行いました。およそ30分間という短い時間ではありましたが、参加者のみなさまの活発なディスカッションが各ルームで行われました。

  • 患者さんがゲノム医療に対して考えておられること、薬剤の晩期障害のことダイレクトにお話を伺えて良かったです。自分の専門領域だけではなく広く勉強を続けたいと思いました。
  • とても和やかに進み、話しやすかったです。患者さんや医師、機構職員とで、立場関係なく話せる、とても貴重な経験でした。
  • 新規治療について、どの程度の負担を広く国民にのせてよいのか、といった議論においても、PPIが果たしうる役割は大きいのだろうと感じた。
  • 患者さんのお話は、今まで自分にはなかった視点を発見できて大変参考になりました。
  • 患者さんから患者会についてお話しを伺うことができ、また、患者会が存在しないがん領域もあるという話を研究者の先生から伺い、患者会が果たす役割について興味を持ちました。
  • 患者さんが具体的にどんなことに困っているのか、どのような思いで治療や研究に参加しているのかを聞く良い機会でした。先生やPDMAの方の回答も、それぞれの立場からのご意見として大変参考になりました。
  • 臨床試験はどうしても切羽詰まった患者が探すイメージが有るので、もっと普段から情報に触れる機会があればいいなと思います。
  • 業務中には触れる機会がない患者さんや臨床試験を行う医師の方々の考えを実際にお聞きすることができ、非常に勉強になりました。今後の業務に活かしていきたいと感じました。
  • 患者さんと実際にお話しすることがなかったため、患者さんが治験に対してどのような考えや想いを持っているのかを再認識することができ、PMDAの業務の意義を再認識することができました。

各講義でお寄せいただいたご感想の一部をご紹介いたします

講義1:患者市民参画について

  • 患者市民が参画する意義がわかりました。。
  • 昨年の講座よりも理解が進んだので、期間をおいて再度受講することで頭に刷り込まれると感じました。ジョハリの窓の医療者と患者のどちらもが知っている窓がどんどん広がっていくことで理解が進むのだなぁと思います。
  • 改めて患者市民参画で医療者と患者の双方でコミュニケーションをとり、より良い医療にすることが重要であると考えました。
  • 「ジョハリの窓」や、医療者だけでは気づくことのできない視点を患者・市民と共有することの大切さについて伺い、PPIをより身近な問題として考えるようになりました。。
  • 医療者だけでなく市民と一緒に臨床研究を作っていこうという動きが活発になっているということがよく分かりました
  • がんとはという基礎的な理解と、治療の進歩での選択肢が増え、その上での医療者と患者側の共通理解の必要を講義から感じました。
  • 治験や臨床試験は、未来の標準治療を創出するために実施されるという言葉が印象的だった。今苦しんでいる患者様も未来の患者様も救うことができるかもしれないということを忘れずにいたい。
  • 患者が「新しい治療=良い治療」と受けとめやすいことの危うさについてのご発言に、患者会を運営していく上で確かに留意していかなければならないと感じました。
  • 副作用についての研究も臨床試験中と後にも行われていることを知り、安心感が増した。
  • 10年間もがん患者として過ごしているので、大抵のことは分かっているつもりでしたが、あらためてご講義を聞いて頭の整理ができてとても良かったです。

講義3:JCOGと治験・治療開発

  • 研究者主導の臨床試験によって得られる標準治療が、日常診療にどれだけ大切か分かりました。
  • 有効性・安全性は常に重きを置いて確認しているのですが、医療経済的な観点はあまり持っていなかったので、意識するようにしたいと感じました。
  • JCOGって何?と聞かれても上手く説明できないことに気付きました。このような勉強会を今後も続けて欲しいと思いますし、仲間に参加してもらえるように呼び掛けていきたいと思います
  • 治験と臨床試験の違いなど体系的に学べよかったです。また、JCOGの存在は把握していましたが、どういった役割を担っているかが分かりました
  • 標準治療が変わるまで「少なくとも5年」「長くて10年以上」かかるというお話は、気が遠くなりそうでしたが、分かりやすかったです。

講義4:医薬品の審査と承認

  • PMDAの役割について、わかりやすく理解することができました。「おくすりサーチ」をさっそく開いてみましたが、今後利用してみたいと思います。
  • PMDAは薬の審査・承認機関で、速い承認をお願いしたいですが、ここが砦になることを考えると時間をかけて確実な医薬品を届けるには時間も審査の工程も必要なのかなと思いました。
  • 創薬には、たくさんの時間がかかるのが良く分かりました。PMDAから「患者向け薬品ガイド」「患者向け資材」を発信されているのは嬉しい事です。。
  • 十分理解していたのですが、薬が承認されるまでの期間に改めて愕然としました。
  • 患者市民参画について早い段階から取り組まれていて有難いと思いました。

講義5:臨床試験の例

  • せっかく研究していただくも、途中で終了してしまったのは、とても残念なことだが、中間解析は大事な事ですね。また新たにたくさんトライして頂きたいと思いました
  • JCOG1912の例はとても分かりやすかったです。進捗状況によって、検査を中止することがあるのは初めて知りました。そのような状況を「少しでも不利益を被る患者さんが出る前に中止できたことが良かった」という全田先生の言葉に胸が熱くなりました。
  • 非常に分かりやすい講義で有難う御座いました。実際の試験結果をもとに説明して頂き、大変興味深い内容でした。
  • 非劣性試験の説明がとても大切だと思いました。頭頚部がんの実例に沿ってのお話はわかりやすかったです。
  • 具体的な臨床試験を例に説明いただいたおかげで、臨床試験を成功させることの難しさを知ることができました。また、口腔乾燥のような文字だけでは患者さんの辛さが伝わってこないような副作用があるなと気づきがありました。
  • 頭頚部がんの放射線治療における予防照射量低減試験についての取り組みや想い、中間解析結果による中断の無念さ、とても深く伝わってきました。治療後の患者のQOLについて医師がそこまで考えてくださっていることに患者としてとても有難いことだと感じました

講義6:臨床試験に固有の概念

  • 評価の仕方についてよく理解することができました。薬が使えるようになるまで、たいへんな時間や労力がかかります。そのことを有難く思いつつ、そこに参加してくださる患者さん達へ改めて感謝の思いがわいてきました。
  • 薬の候補は効かないことの方が多いと言うこと、がん領域ではプラセボ群は無治療ではないということをはっきり言われていたのがとても良いと思いました。
  • プラセボについて、「治験になってプラセボ」になったら無治療か...、と思っていましたが、その考えが間違っていることが学べました。
  • 安全性と有効性を確認するための臨床試験、正しい比較が必要だと知りました。ただ、同時に病気と診断されて臨床試験に入る際に冷静に理解し、判断することの難しさも感じます。
  • 新薬を試す、だけではなく、高用量、低用量も比較しながら副作用や、治療成績を比べている事は良い事ですね。

入門編全体

  • ブレイクアウトルームでの対話が貴重な時間だと感じました。
  • 今回、13回は、参加回数が増えることで学ぶこと、新たな気づきがあり感謝しています
  • どうしても、専門的でわかりにくいのは、やむを得ないので、会を重ねていくことが重要と思いました。
  • 今回、初参加でしたが参加して良かったです。治験・臨床試験に関しての知識や認識を深めることができましたし、新たな気づきも多くありました。
  • これまで何度も参加しておりますが、参加するたびに患者さん側からのいろいろな視点からの御意見をお伺いすることができ、大変勉強になっております。
  • 治験や臨床試験は、未来の標準治療を創出するために実施されるという言葉が印象的だった。
  • 何度目かの参加となりますが、難しい言葉も多く、新しい知見もあるかと思いますので、繰り返し学び返すことが必要だと改めて感じました。
  • 3回目くらいの参加だと思います。回を重ねるごとに頭の整理が進んだり、理解が深まって感謝しています。「PPI・臨床試験とはなにか」を学ぶ素晴らしい機会をありがとうございます。

JCOG患者参画委員会事務局 木村綾 

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