第6回JCOG患者・市民セミナー(アドバンス編)開催報告
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開催報告
2023年3月4日(土)、JCOGが実施している臨床試験に関連する内容を、臨床試験に携わる医師とともに学んでもらうことを主旨として第6回JCOG患者・市民セミナー(アドバンス編)を開催いたしました。
テーマ「臨床試験の科学性と倫理性を保つ仕組み」
実際の臨床試験の流れに沿って、どのような機構が機能して臨床試験に参加される患者さんの安全性を保っているかについて、解説を行いました。
プログラム(講義資料)
講義1:患者市民参画について | 丸山 大 |
講義2:モニタリングと監査 | 福田 治彦 |
講義3:有害事象報告 | 片山 宏 |
講義4:中間解析 | 柴田 大朗 |
講義5:JCOG試験の結果説明(JCOG1202) | 上野 誠 |
参加メンバー
ご参加いただいたみなさま(掲載をご許可いただいた方のみ:順不同)
メインルームでの総合討論の様子
Q&A(ブレイクアウトルーム)
講義の後、6個のブレイクアウトルームに分かれて講義の感想や意見交換を行いました。30分間という短い時間ではありましたが、参加者のみなさまの活発なディスカッションが各ルームで行われました。
- 参加された先生が、患者の言葉に学ぶことがあったと講評してくださり、なんだか自分の居場所があるような気持ちになれて嬉しかったです。
- ファシリテーターをはじめ先生方はフレンドリーで丁寧に私の発言を認め回答を頂きました。ありがとうございました。もっともっと同じメンバーで話をしたいなと思いました。
- 少人数でのグループだったので、自分の意見に対するご回答も複数人の先生方からいただくことができました。
- ファシリテートに加え、十分理解力のある市民が参加しており質問もいい質問が多く、それに対する先生方の回答も的確で、いい議論が出来たと思います。
- 患者さんの意見を聞くのは、勉強になり、楽しいです。
各講義でお寄せいただいたご感想の一部をご紹介いたします
患者市民参画について
- テンポよく始まって、今日の講義に対する期待が高まりました。
- 臨床試験を今までよりも身近に感じることができました。
- これまでにも聞いたことがある内容だったが、よりわかりやすくてよかった。
- 担当医との信頼関係は、治療を進めていくうえで大変重要なことだと
感じています。
モニタリングと監査
- データの信頼性と患者さんの安全性が最優先になっていることが理解できました。
- 初めてその具体的な一端に触れた気がします。面白かったです。
- 縁の下の力持ちですね。命に係わる事なので、Honest errorの存在を最小化する仕組みはとても安心感があり、それを可視化される事は信頼感につながります。
- 臨床試験をどのように管理しているのかがわかりました。体制がわかったことで安心しました。
中間解析
- 科学性と倫理性を保つことの難しさを感じました。中間審査では、公平性を保つように取り組まれており、そこには安心感を持ちました。
- 中間解析が行われることで、患者の安全性が向上することが分かった。試験が中止になった場合の結果について、特に良い結果出なかった場合の検証はどうなっているのかが気になりました。
- 研究実施側と患者との接点が見える内容でした。有効中止と無効中止の講義は興味深い内容でした。
JCOG試験の結果
- 標準治療となるための流れがわかりやすく理解できました。
- 1つの標準治療が生み出されるまでの大変さも知り、またこれだけ長く時間を要する事も改めて知りました。
- タイムラインを提示して頂き、一つの研究を時系列見ることで、研究の成り立ちや意味やご苦労を理解出来で有用でした。
- 結果の共有と実臨床への反映という点は、患者としても情報リテラシーの面から興味深かったです。
アドバンス編全体
- 臨床試験と患者参画に関して、知識を深めることができました。また私自身の活動の課題も見つかり、今後に活かせると思っています。
- JCOGの試験が、真摯に患者の利益を最優先に考えてくださって、厳密に行われていることを知り、臨床試験のイメージがかわりました。
- いつも目にはしていてもあまり深く考える機会のなかったテーマについて詳しく説明していただけてとてもためになりました。
- 参加するまで難しいイメージがありましたが、用語の説明など患者にもわかりやすかったです。研究者の先生方の優しさと熱意が感じることができ、良いセミナーでした。
- とても良い経験が出来ました。ありがとうございました。アドバンス編は難しい感じがしましたが、とても勉強になりました。
- これまで何度か参加してきましたが、いつも難しくて、今回もお知らせが来た時に参加を躊躇していましたが、参加して良かったと思いました。
JCOG患者参画委員会事務局 木村綾