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リンパ腫グループJCOG0203の15年長期追跡論文がBritish Journal of Hematology (IF:6.5)に掲載されました

論文・学会発表
  • 抗CD20抗体と化学療法の併用は、未治療の進行期濾胞性リンパ腫(FL)の全生存期間(OS)を延長するが、最適な併用療法は不明である。従来の免疫化学療法後の再発後の二次悪性腫瘍の累積発生率に関するデータは乏しい。
  • リツキシマブとシクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾンの併用療法(R-CHOP)を初回治療とした無作為化臨床試験の長期解析が行われた。6サイクルのR-CHOPレジメンは、リツキシマブ維持療法なしで2週間または3週間ごとに投与された。
  • 登録完了から15年後に事前に規定された評価が行われ、初期解析の結果、3年時点の転帰に有意差は認められなかった。2つの治療群に割り付けられたFL患者248人のコホートについて詳細な解析が行われた。追跡期間中央値は15.9年で、15年OSは76.2%であった。プロトコール治療に関連した死亡はなく、その後のリンパ腫治療に起因する致死的感染症もなかった。15年後の非血液学的悪性腫瘍および血液学的悪性腫瘍の累積発生率はそれぞれ12.8%および3.7%であった。組織学的変化は中央値で8年後に現れた。
  • R-CHOP療法は、進行期FL患者において、長期間の追跡調査においても安全性と有効性を維持しており、進行期FL患者に対する有効な第一選択薬である。