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リンパ腫グループJCOG0601の二次性中枢神経病変に関する副次解析論文が Annals of Hematology (IF:3.2) に掲載されました
論文・学会発表- リンパ腫グループJCOG0601"未治療進行期低リスク群のびまん性大細胞型Bリンパ腫に対するR-CHOP療法におけるRituximabの投与スケジュールの検討を目的としたランダム化第II/III相試験"の二次性中枢神経病変に関する副次解析論文が Annals of Hematology (IF:3.2)に掲載されました
- Shimada K, Ohmachi K, Machida R, Ota S, Itamura H, Tsujimura H, Takayama N, Shimada T, Kurosawa M, Tabayashi T, Shimoyama T, Ohshima K, Miyazaki K, Maruyama D, Kinoshita T, Ando K, Hotta T, Tsukasaki K, Nagai H. Secondary central nervous system involvement in patients with diffuse large B-cell lymphoma treated with rituximab combined CHOP therapy - a supplementary analysis of JCOG0601. Ann Hematol. 2024 Jan 27.
- びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)における二次性中枢神経系病変(sCNSi)は致死的である。しかし、国際予後指数(IPI)またはCNS-IPIで低リスクに分類されるsCNSi患者におけるその特徴は、まだ十分に理解されていない。今回の解析では、初回進行時にsCNSiを発症し、JCOG0601に参加したDLBCL患者を評価した。
- 409人の患者のうち、中央値4.9年の追跡期間中に21人(5.1%)がsCNSiを発症した。5年間のsCNSiの累積発生率は5.1%であり、CNS-IPIの低リスク、中リスク、高リスクではそれぞれ4.0%、5.3%、11.5%であった。sCNSi患者で登録時に最も多かった節外病変の部位は、胃(n=4)、副鼻腔(n=3)、骨髄(n=2)であった。単変量解析では、副鼻腔病変はsCNSiの高リスク因子であった(部分分布ハザード比、4.34[95%信頼区間1.28-14.73])。sCNSi後の全生存期間中央値は1.3年で、2年全生存率は39.3%であった。
- CNS-IPIのリスクが低いDLBCL患者におけるsCNSiの発生率は、以前に報告されたように低かったが、副鼻腔病変は臓器浸潤のリスクが高いことを示すかもしれない。