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頭頸部がんグループJCOG1212のT4aに対する主たる解析論文がInternational Journal of Radiation Oncology Biology Physics(IF:7.0)に掲載されました
論文・学会発表- 頭頸部がんグループJCOG1212"局所進行上顎洞原発扁平上皮癌に対するCDDPの超選択的動注と放射線同時併用療法の用量探索および有効性検証試験"のT4aに対する主たる解析論文がInternational Journal of Radiation Oncology Biology Physics(IF:7.0)に掲載されました
- Homma A, Mikami M, Matsuura K, Onimaru R, Yoshida D, Shinomiya H, Ohkoshi A, Hayashi R, Saito Y, Tachibana H, Shiga K, Ueda T, Uemura H, Nakamura K, Fukuda H; Head and Neck Cancer Study Group of the Japan Clinical Oncology Group (JCOG-HNCSG). Dose-finding and efficacy confirmation trial of the superselective intra-arterial infusion of cisplatin and concomitant radiotherapy for locally advanced maxillary sinus cancer (JCOG1212): Results of the efficacy confirmation phase in patients with T4aN0M0: RADPLAT for T4aN0M0 Maxillary Sinus Cancer. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2023 Nov 24:S0360-3016(23)08160-9. doi: 10.1016/j.ijrobp.2023.11.031. Epub ahead of print. PMID: 38008195.
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背景
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局所進行した上顎洞癌では、標準的治療として根治手術が必要である。しかし、この手術はしばしば著しい醜状と機能障害をもたらす。JCOG1212は、T4aN0M0およびT4bN0M0上顎洞扁平上皮癌(MS-SCC)に対するシスプラチン超選択的動脈内注入療法と放射線併用療法(RADPLAT)の安全性と有効性を評価することを目的としている。ここでは、T4aコホートにおける有効性確認段階の結果を報告する。
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患者と方法
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患者はシスプラチン100mg/m2を毎週動脈内に7週間投与され、放射線治療(合計70Gy)が併用された。本試験は、主要評価項目である3年全生存率(3年OS)を評価することを目的とし、RADPLATと過去の手術における3年OSのコントロール(80%)とを比較した。
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- 結果
- 2014年4月から2018年8月までに、18施設から65例がT4aコホートに登録され、男性54例、女性11例、年齢中央値64歳(範囲40~78歳)、ECOG PS 0/1(58/7)であった。不適格患者1例を除外した後、64例が有効性と安全性の主要解析に組み入れられた。全適格患者の追跡期間中央値は4.5年であり、primary endpointである3年生存割合は82.8%(90%信頼区間、73.4%-89.2%)であった。急性有害事象に関しては、粘膜炎(グレード3以上)、好中球減少(グレード3以上)、クレアチニン増加(グレード2以上)、聴力障害(グレード2以上)、脳卒中(グレード2以上)がそれぞれ20.3%、14.1%、3.1%、3.1%、1.6%の患者に認められた。血栓塞栓イベントによる治療関連死が1例報告された。
- 結論
- RADPLATがT4aN0M0 MS-SCC患者に対して、より古い時期の手術における3年OSのヒストリカルコントロールと比較して良好な結果を示し、いくつかの特異的毒性を示したことを示した。したがって、RADPLATは、手術と同様に、これらの患者に対する可能な治療選択肢とみなすことができる。