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胃がんグループJCOG1401の最終解析論文がGastric cancer(IF:7.4)に掲載されました
論文・学会発表- 胃がんグループ JCOG1401「臨床病期I期胃癌に対する腹腔鏡下胃全摘術および腹腔鏡下噴門側胃切除術の安全性に関する非ランダム化検証的試験」の最終解析論文がGastric cancer(IF:7.4)に掲載されました
- Kunisaki C, Katai H, Sakuramoto S, Mizusawa J, Katayama H, Kadoya S, Yamada T, Kinoshita T, Yoshikawa T, Terashima M, Stomach Cancer Study Group of Japan Clinical Oncology G. A nonrandomized controlled trial: long-term outcomes of LATG/LAPG for cStage I gastric cancer: Japan Clinical Oncology Group Study JCOG1401. Gastric Cancer. 2023 Oct 25.
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背景
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以前の報告で、腹腔鏡補助下胃全摘術および近位胃切除術(LATGおよびLAPG)の安全性が確認された(JCOG1401)。本報告では、cStage I胃癌に対する重要な副次的評価項目として、これらの手術法の有効性を確認するため、長期経過観察後の5年無再発生存率(RFS)と全生存率(OS)を示す。
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方法
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本研究では、組織学的に胃腺癌が証明され、日本胃癌分類第14版(第3版英語版)に従って臨床的にT1N0、T1N(+)、またはT2N0と診断された患者を登録した。
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結果
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2015年4月から2017年2月までに246例の患者が登録されたが、1例は誤登録のため除外された。各患者について5年以上の綿密なフォローアップが継続され、2022年3月にデータが解析された。登録された全患者において、5年RFSは90.0%(95%信頼区間[CI]85.5-93.2%)、5年OSは91.2%(95%CI86.9-94.2%)であった。グレード3または4の術後晩期合併症は患者の12.7%に認められた。
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- 結論
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この単群試験は、cStage I胃癌に対するLATG/LAPGの長期予後が許容範囲内であることを示し、経験豊富な外科医が行えば標準的治療の一つと考えられる。
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