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肝胆膵グループJCOG1917Aの主たる解析論文がScientific reports (IF:4.9)に掲載されました

論文・学会発表
  • 要約
    • 進行胆道癌(BTC)患者の予後は、化学療法の有効性が限られ、管理が困難であるため、依然として不良である。したがって、生存期間の予測は進行胆道癌の臨床管理にとって極めて重要である。本研究の目的は、化学療法を受けた進行BTC患者の6ヵ月生存と12ヵ月生存を予測するノモグラムを開発し、検証することであった。
    • 多変量Cox回帰モデルを用いて、トレーニングセット(ゲムシタビン+S-1[GS]とゲムシタビン+シスプラチンを比較した第III相試験であるJCOG1113、n=351)においてノモグラムを構築した。ノモグラムの外部妥当性は、テストセット(JCOG0805、GSとS-1単独を比較したランダム化第II相試験、n=100)を用いて評価した。予測能は判別と較正の観点から評価された。
    • 構築されたノモグラムには、リンパ節転移、肝転移、CA19-9、CEA、アルブミン、C反応性蛋白が含まれた。宇野の一致指数は、トレーニングセットで0.661(95%信頼区間[CI] 0.629-0.696)、テストセットで0.640(95% CI 0.566-0.715)であった。6ヵ月生存率および12ヵ月生存率のキャリブレーション・プロットは、2つの解析セットで良好な一致を示した。本ノモグラムは、化学療法を受けた進行BTC患者の予後予測を容易にし、臨床医の予後に基づく意思決定に役立つ。