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大腸がんグループのJCOG2003Aの主たる解析結果がAnnals of surgery(IF:13.787)に掲載されました

論文・学会発表
  • 大腸がんグループのJCOG2003A「切除可能大腸癌の腫瘍占居部位が予後に与える影響を探索する統合解析研究」の主たる解析結果がAnnals of surgery(IF:13.787)にアクセプトされました
    • Ouchi A, Sadachi R, Hamaguchi T, Tsukamoto S, Shimada Y, Inomata M, Takii Y, Komori K, Shiomi A, Shiozawa M, Ohue M, Watanabe J, Ito M, Kawashima Y, Kobatake T, Souda H, Saida Y, Hashimoto T, Sano Y, Kanemitsu Y, Group JCCS. Prognostic Relevance of Primary Tumor Sidedness in Early-Stage Colorectal Cancer: An Integrated Analysis of Four Randomized Controlled Trials (JCOG2003A). Annals of surgery. 2023 Aug 8:10.1097/SLA.0000000000006076.
    • 早期大腸がん(CRC)における原発巣の左右差(PTS)の予後との関連性については、依然として議論の的となっている。いくつかの大規模疫学研究では生存率のみが調査され、再発リスクは考慮されていない。
    • 4件のランダム化比較試験(RCT)から得られたII/III期の結腸および直腸上部の腺がん患者を解析した。生存転帰は腫瘍の位置によって比較した:右側(盲腸から横行結腸)または左側(下行結腸から直腸上部)
    • 合計4,113例が右側群(N=1,349)と左側群(N=2,764)に分けられた。手術後のRFSは、全患者および各ステージにおいてPTSとは関連していなかった(調整HR1.024[95% CI 0.886-1.183]:全患者;1.327[0.852-2.067]:II期;0.990[0.850-1.154]:III期)。また、手術後のOSは、全患者および各ステージにおいてPTSとは関連していなかった(調整HR 0.879[95% CI 0.726-1.064]:全患者;1.517[0.738-3.115]:II期;0.840[0.689-1.024]:III期)。合計795例(右側、N=257;左側、N=538)が手術後に再発した。PTSは再発後のOSと有意に関連していた(調整HR 0.773[95% CI 0.627-0.954])。
    • PTSはII/III期CRCの再発リスクに影響を及ぼさなかった。早期CRCではPTSに基づく治療層別化は不要である。