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JCOG頭頸部がんグループによる JCOG1008 (HNC-Adjuvant CDDP+RT-P3) の副次的解析論文が Oral Oncology (IF: 5.3)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG頭頸部がんグループによる JCOG1008 (HNC-Adjuvant CDDP+RT-P3) の副次的解析論文が Oral Oncology (IF: 5.3)に掲載されました
  • Yokota T, Kiyota N, Kodaira T, Nishino H, Nakanome A, Hirayama Y, Nishio N, Ohkoshi A, Tanaka K, Monden N, Nagaoka M, Minami S, Seto A, Kano S, Taruya T, Omura G, Mizusawa J, Sasaki K, Tahara M. Risk factors for aspiration pneumonia related to postoperative chemoradiotherapy for high-risk head and neck cancer: A supplementary analysis of a phase II/III JCOG1008 trial. Oral Oncology. 2026;177:107977.
  • 背景
    • 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia: AP)は,化学放射線療法に関連する最も重要な有害事象の一つである.根治的化学放射線療法に関してはこれまでにも報告がある一方で,術後化学放射線療法(postoperative chemoradiotherapy: POCRT)におけるAPの発生頻度および危険因子については,いまだ十分に明らかにされていない.本研究では,高リスク頭頸部癌切除後患者に対するPOCRT後のAPに関する臨床的危険因子を検討した.
  • 方法
    • ランダム化第II/III相試験であるJCOG1008に登録された患者を対象に解析を行い,APの発生頻度を評価するとともに,POCRT後のAPの臨床的危険因子を同定し,さらにAPが生存転帰に及ぼす影響を検討した.APの定義は日本呼吸器学会のガイドラインに基づいた.解析にはロジスティック回帰モデルを用いた.
  • 結果
    • POCRTを受けた251例のうち,喉頭全摘術を受けた100例を除外した.POCRTを受けた151例のうち,POCRT中に93例(61.6 %),POCRT後に85例(56.3 %),POCRT介入期間全体では113例(74.8 %)にAPを認めた.多変量解析の結果,POCRT後APの独立した危険因子として,化学放射線療法(CRT)中のGrade 3以上の嚥下障害(odds ratio [OR] 4.691,p = 0.0009)および再建手術(OR 2.859,p = 0.0061)の2因子が同定された.APの発生は,全生存期間,無再発生存期間,および局所無再発生存期間のいずれとも有意な関連を認めなかった.
  • 結論
    • POCRT中のGrade 3以上の嚥下障害および再建手術は,POCRT後APの発症と関連していた.POCRTを受ける患者では,これらのAP危険因子に十分留意する必要がある.