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JCOG食道がんグループによる JCOG1109 (NExT study) の副次的解析論文がAnnals of Surgery (IF: 6.4)に掲載されました

論文・学会発表
  • 目的
    • 食道切除術後の合併症は長期予後の不良と関連すると報告されている。しかし、強力な術前化学療法を受けた患者において、術後合併症が予後に与える影響は十分に明らかではない。本研究の目的は、強力な術前治療を受けた患者において、術後合併症と予後との関連を検討することである。
  • 背景
    • 本研究は、JCOG1109 の探索的解析である。JCOG1109は、局所進行食道癌患者を対象に、術前CF療法(シスプラチン+5-フルオロウラシル[CF])、術前DCF療法(ドセタキセル+シスプラチン+5-FU[DCF])、および術前CF-RT療法(放射線+CF[CF-RT])の有効性を比較検討した第III相無作為化試験である。
  • 方法
    • 患者は3つの術前治療群のいずれかにランダム化され、その後、領域リンパ節郭清を伴う開胸食道切除術(OE)または胸腔鏡下食道切除術(TE)が施行された。術後合併症(Grade 2以上)の発生と、それらが全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)に与える影響を、各治療群で評価した。
  • 結果
    • 2012年から2018年の間に合計601例(CF/DCF/CF-RT:199/202/200例)がランダム化され、そのうち541例(CF/DCF/CF-RT:183/181/177例)が食道切除術を受けた。肺炎、縫合不全、反回神経麻痺、感染性合併症などの術後合併症は、いずれの治療群においても全生存期間(OS)に有意な影響を与えなかった。さらに、胸腔鏡下食道切除術(TE)の導入により、合併症が予後に与える影響は軽減される傾向が示された。具体的には、OEとTEを比較した場合のOSに対するハザード比は、CF群で1.557から0.802、DCF群で1.151から0.703、CF-RT群で1.548から1.186へと変化した。
  • 結論
    • JCOG1109の探索的解析において、術後合併症は予後と有意な関連を示さなかった。胸腔鏡下食道切除術(TE)などの低侵襲手術および強化された術前治療は、術後合併症が予後に与える負の影響を軽減する可能性がある