トピックス

  1. TOP
  2. トピックス
  3. JCOG肝胆膵グループ JCOG1113"進行胆道癌を対象としたゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GC療法)とゲムシタビン+S-1併用療法(GS療法)の第III相比較試験"の副次的解析論文がJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました

JCOG肝胆膵グループ JCOG1113"進行胆道癌を対象としたゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GC療法)とゲムシタビン+S-1併用療法(GS療法)の第III相比較試験"の副次的解析論文がJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG肝胆膵グループ JCOG1113"進行胆道癌を対象としたゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GC療法)とゲムシタビン+S-1併用療法(GS療法)の第III相比較試験"の副次的解析論文がJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました
  • Okada M, Suzuki E, Morizane C, Ogawa G, Sano Y, Imaoka H, Kobayashi S, Ikeda M, Okano N, Miwa H, Todaka A, Shimizu S, Mizuno N, Satoi S, Sano K, Tobimatsu K, Katanuma A, Masutomi K, Okusaka T, Ozaka M, Ueno M. Impact of clinically diagnosed liver cirrhosis in patients with intrahepatic cholangiocarcinoma treated with systemic chemotherapy: a subgroup analysis of JCOG1113. Jpn J Clin Oncol. 2025 Mar 7.
  • 背景
    • 進行・再発胆道癌患者を対象とした多施設共同無作為化第III相試験JCOG1113では、ゲムシタビン+S-1のゲムシタビン+シスプラチンに対する非劣性が示された。 肝硬変(LC)は肝内胆管癌(ICC)のリスク因子として知られているが、LCを有するICC患者における化学療法の有効性と安全性に焦点を当てた報告は少ない。
  • 方法
    • JCOG1113に登録されたICC患者のサブグループ解析を行った。 LCの有無は、登録時のX線所見、病歴、検査データ、身体診察などの臨床的要因に基づいて評価した。 臨床的にLCと診断された患者の有無による化学療法の安全性と有効性の違いを評価した。
  • 結果
    • 対象となったICC患者94人のうち、臨床的にLCと診断されたのは10人であった。 非LC/臨床診断LC群では、グレード3または4の好中球減少症が51.2%/60%、貧血が15.5%/0%、血小板数減少が11.9%/40%、非血液学的有害事象が38.1%/30%に認められた。 全生存期間中央値は非LC群で13.7ヵ月、臨床的にLCと診断された群で19.0ヵ月であった(ハザード比[HR]:0.969、95%信頼区間[CI]:0.482-1.948)。 無増悪生存期間中央値は、非LC群で5.9ヵ月、臨床的にLCと診断された群で7.1ヵ月であった(HR、0.995;95%CI、0.513-1.929)。
  • 結論
    • 本研究の結果から、臨床所見およびCT画像所見から判断して臨床的にLCと診断された適格なICC患者は、LCでない患者と比較して明らかな安全性および有効性の不利益を示さないことが示された。
  • キーワード:化学療法;肝内胆管がん;肝硬変。