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JCOG頭頸部がんグループによる JCOG1212の主たる解析論文がESMO Open (IF: 10.6)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG頭頸部がんグループによる JCOG1212の主たる解析論文がESMO Open (IF: 10.6)に掲載されました
  • Tachibana H, Matsuura K, Onimaru R, Yoshida D, Kobayashi T, Ueda T, Nakahira M, Ohkoshi A, Omura G, Mukaigawa T, Katagiri K, Asakage T, Shinomiya H, Ito F, Asada Y, Beppu T, Fujii T, Hirayama Y, Tsukahara K, Saito Y, Ichikawa K, Uemura H, Tahara M, Hanai N, Kiyota N, Iwamoto S, Sasaki K, Mizusawa J, Fukuda H, Homma A. Superselective intra-arterial chemoradiotherapy for maxillary sinus squamous-cell carcinoma: results from the T4bN0M0 cohort of JCOG1212. ESMO Open. 2026;11(8):108336.
  • 背景
    • JCOG1212は、局所進行上顎洞扁平上皮癌(maxillary sinus squamous-cell carcinoma:MS-SCC)に対する、放射線療法併用下での超選択的動注シスプラチン療法(RADPLAT)の有効性および安全性を評価する多施設共同前向き単群試験である。これまでに、T4aN0M0コホート64例の結果を報告し、RADPLATが実施可能であり、良好な生存成績を示すことを明らかにした。本報告では、T4bN0M0コホートの結果を示す。
  • 方法
    • 未治療のT4bN0M0 MS-SCC患者に対し、シスプラチン100 mg/m²の動注療法を週1回、計7コース施行し、放射線療法70 Gy、35分割を併用した。主要評価項目は3年全生存割合(overall survival:OS)であり、有効性の閾値を35%、片側有意水準を5%と事前に規定した。副次評価項目は、無イベント生存期間(event-free survival:EFS)、局所無イベント生存期間(local event-free survival:LEFS)、臨床的奏効、および毒性とした。
  • 結果
    • 20施設から64例が登録された。3年OSは68.8%[90%信頼区間(confidence interval:CI)58.1%-77.2%]であり、事前に規定した有効性の閾値を上回った。臨床的完全奏効割合は54.7%であった。3年EFSおよび3年LEFSは、それぞれ51.6%(95% CI 38.8%-63.0%)および57.8%(95% CI 44.8%-68.8%)であった。急性期有害事象として、Grade 3以上の好中球減少を18.0%、Grade 3以上の粘膜炎を23.0%、Grade 2以上の聴覚障害を3.3%、Grade 2以上の脳卒中を1.6%に認めた。Grade 2以上の血清クレアチニン増加は認めなかった。治療関連死亡は認めなかった。

  • 結論
    • RADPLATは、T4bN0M0 MS-SCC患者において、許容可能な毒性の範囲内で良好な生存成績を示した。これらの結果から、RADPLATは実施可能かつ有効な臓器温存治療であり、切除不能MS-SCCに対する動注化学放射線療法の治療選択肢としての可能性が示された。