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JCOG泌尿器科腫瘍グループによる JCOG1403の主たる解析論文がThe Lancet Oncology (IF: 33.7)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG泌尿器科腫瘍グループによる JCOG1403の主たる解析論文がThe Lancet Oncology (IF: 33.7)に掲載されました
  • Ito A, Arai Y, Kakehi Y, Yokoyama M, Sasaki K, Uemura M, Takahashi A, Nishimura K, Kawahara T, Masuda H, Yoshimura K, Kobayashi T, Eto M, Igawa T, Nishiyama N, Mochizuki T, Yokomizo A, Miyake M, Ichikawa T, Hashine K, Sato T, Sugimoto M, Nishiyama H, Kitamura H. Single, early intravesical instillation of pirarubicin in the prevention of bladder recurrence after radical nephroureterectomy for upper tract urothelial carcinoma (JCOG1403): a multicentre, open-label, randomised, phase 3 trial. The Lancet Oncology. 2026. 
  • 背景
    • 上部尿路上皮癌に対する根治的腎尿管全摘除術後のピラルビシン単回膀胱内注入療法を評価した先行第2相試験では、膀胱内再発リスクの低減に関して良好な結果が示された。本研究では、膀胱内注入を行わない標準治療と比較して、この治療状況におけるピラルビシンの有効性および有害事象をさらに評価することを目的とした。
  • 方法
    • 日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の泌尿器科腫瘍グループに属する44施設において、2段階登録方式による多施設共同非盲検ランダム化第3相試験(JCOG1403)を実施した。未治療の臨床病期0a-III期上部尿路上皮癌を有し、Eastern Cooperative Oncology Group performance statusが0または1である20-80歳の患者を適格とし、根治的腎尿管全摘除術前に第1登録を行った。術後に第2登録を行い、患者をピラルビシン群〔術後24時間以内にピラルビシン30 mgを30 mLに溶解して膀胱内注入〕または経過観察群に1対1で無作為に割り付けた。割付には、施設、臨床T病期、および尿細胞診結果を層別因子とする中央ウェブベースの最小化法を用いた。病理学的病期がpT3またはpT4、あるいはpN+であった患者には、術後補助化学療法を実施した。主要評価項目は無再発生存期間であり、第2登録に含まれた全患者を対象とするintention-to-treat集団で解析した。イベントが認められなかった患者については、生存かつ無再発であることが最後に確認された日をもって打ち切りとし、欠測値の補完は行わなかった。有害事象は、安全性解析対象集団において系統的に評価した。本試験はJapan Registry of Clinical Trialsに登録されており、登録番号はjRCTs031180121である。本試験は完了している。
  • 結果
    • 2016年10月3日から2020年6月12日までに、352例が第1登録に登録された。根治的腎尿管全摘除術を受けた348例のうち、第2登録時に153例がピラルビシン群、151例が経過観察群に無作為に割り付けられた。226例(74%)が男性、78例(26%)が女性であった。追跡期間中央値は4.3年(IQR 3.4-5.1)であった。3年無再発生存率は、ピラルビシン群で60.0%(95% CI 51.7-67.3)、経過観察群で47.0%(38.7-54.9)であった〔ハザード比0.67、90.96% CI 0.50-0.88、p=0.0066〕。最も頻度の高かったグレード3-4の有害事象は血尿であり、ピラルビシン群では4例(3%)に認められたが、経過観察群では認められなかった。治療関連の重篤な有害事象および死亡は認められなかった。
  • 解釈
    • 根治的腎尿管全摘除術後のピラルビシン単回膀胱内注入療法は、上部尿路上皮癌患者における再発を抑制するうえで有効であり、有害事象も管理可能な治療である。