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JCOG皮膚腫瘍グループによる JCOG1605 (JCOG-PCAS) の主たる解析論文がBritish Journal of Dermatology (IF: 9.6)に掲載されました
論文・学会発表- JCOG皮膚腫瘍グループによる JCOG1605 (JCOG-PCAS) の主たる解析論文がBritish Journal of Dermatology (IF: 9.6)に掲載されました
- Oashi K, Ogata D, Yokoyama M, Sano Y, Fukuda H, Hiura A, Nakamura Y, Uehara J, Takahashi A, Namikawa K, Mori S, Nakano E, Maeda T, Miyagawa T, Yoshino K, Funakoshi T, Kiniwa Y, Nakagawa T, Shibayama Y, Uchi H, Maeda T, Muto I, Maruyama A, Takenouchi T, Hatta N, Yamazaki N. Efficacy and safety of pazopanib in patients with paclitaxel-pretreated primary cutaneous angiosarcoma in Japan: Results of the Japan Clinical Oncology Group single-arm confirmatory trial (JCOG1605). Br J Dermatol. 2026.
- 背景
- パクリタキセルは原発性皮膚血管肉腫に対する標準的な一次化学療法である。しかし、パクリタキセル後の二次治療として確立された治療法は存在しない。
- 目的
- JCOG1605の目的は、原発性皮膚血管肉腫に対する二次治療としてのパゾパニブの有効性および安全性を評価することであった。
- 方法
- 本研究は日本で実施された多施設共同の単群検証試験である。リンパ浮腫または放射線照射に続発したものではない皮膚血管肉腫の患者を対象とした。パゾパニブは初回用量800 mgを1日1回経口投与した。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)であった。一次治療としてパクリタキセルを受けた後の二次治療ドセタキセルに関する後ろ向きデータをヒストリカルコントロールとして用いた。本試験はUMIN(UMIN000031438)に登録されている。
- 結果
- 15施設から30例の患者が登録され、パゾパニブ治療を受けた。無増悪生存期間中央値は2.8か月(80%CI:2.1-3.9)、全生存期間中央値は12.1か月(95%CI:8.9-28.8)であった。奏効割合および病勢コントロール割合はそれぞれ31.8%(95%CI:13.9-54.9)および63.6%(95%CI:40.7-82.8)であった。Grade ≥2およびGrade ≥3の非血液毒性有害事象はそれぞれ28例(93.3%)および21例(70%)に認められた。治療関連死亡は認められなかった。
- 結論
- 主要評価項目である無増悪生存期間は事前に設定した閾値を満たさなかった。しかし、奏効割合および全生存期間は予想より良好であり、安全性に大きな問題は認められなかった。したがって、パゾパニブはパクリタキセル既治療の原発性皮膚血管肉腫患者に対する治療選択肢となり得る可能性がある。
