JCOG泌尿器科腫瘍グループ JCOG1905のデザインペーパーがJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 2.2)に掲載されました

免疫チェックポイント阻害剤（ICB）、特にPD-1経路阻害剤は、進行性腎細胞癌（RCC）の治療成績を著しく改善した。しかし、長期のICB療法は経済的負担と毒性負荷を大きく伴う。後方視的データでは、治療反応は24週前後で頭打ちとなり、一部の患者はICB中断後も病勢制御を維持することが示唆されている。我々は、進行性明細胞型RCCで疾患進行が認められない患者において、PD-1経路阻害の継続投与に対する中断療法の非劣性を確認するため、多施設共同・非盲検・無作為化比較試験を開始した。主要評価項目は全生存期間（OS）、副次評価項目には治療戦略失敗までの時間、無増悪生存期間（PFS）、有害事象を含む。日本臨床腫瘍学会（JCOG）泌尿器腫瘍研究グループが実施する本第III相試験は、2020年2月に認定審査委員会（CRB）の承認を得て、2020年7月より患者登録を開始した。本試験は日本臨床試験登録（JCOG1905; jRCT1031200071）に登録されている。

キーワード：PD-1経路遮断；免疫チェックポイント阻害；一時中断；腎細胞癌。