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JCOG骨軟部腫瘍グループ JCOG2102のデザインペーパーがJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました
論文・学会発表- JCOG骨軟部腫瘍グループ JCOG2102"NACLESS"のデザインペーパーがJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました
- Funauchi Y, Tsukushi S, Hiraga H, Sakamoto A, Kunisada T, Nagano A, Hiraoka K, Kikuta K, Yonemoto T, Ae K, Kawai A, Endo M, Sano Y, Machida R, Sekita T, Fukuda H, Oda Y, Ozaki T, Tanaka K. Study protocol: randomized phase III trial of neo-adjuvant and adjuvant chemotherapy vs. immediate surgery and adjuvant chemotherapy for localized soft tissue sarcoma: Japan Clinical Oncology Group study JCOG2102 (NACLESS). Jpn J Clin Oncol. 2024 Nov 5.
- 要旨
- 高リスクの軟部肉腫患者に対する最適な手術のタイミングと周術期化学療法のコース数については、いまだに議論の余地がある。術前補助化学療法中に腫瘍が増大し、四肢切断に至る患者もいる。この試験は、限局性高リスク軟部肉腫患者に対する手術とアドリアマイシン(30mg/m2、1日目と2日目)+イホスファミド(2g/m2、1日目から5日目)による術後補助化学療法3コースの非劣性を、われわれの標準治療である術前補助化学療法3コースと手術の後にアドリアマイシン+イホスファミドによる術後補助化学療法2コースを行う治療と比較して検証することを目的としている。 この試験は多施設、2群、非盲検、ランダム化第III相試験である。 主要目的は、全生存期間(マージン:ハザード比1.61)における非劣性を確認することである。 本試験は、軟部肉腫に対する術前補助化学療法と即時手術を比較した初のランダム化比較試験である。 本試験は2022年11月16日に開始され、日本臨床試験登録(jRCTs031220446)に登録された。
- キーワード:術後補助化学療法、術前補助化学療法、ランダム化比較試験、軟部肉腫、手術。