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JCOG食道がんグループによる JCOG2106Aの主たる解析論文がDiseases of the Esophagus (IF: 2.4)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG食道がんグループによる JCOG2106Aの主たる解析論文がDiseases of the Esophagus (IF: 2.4)に掲載されました
  • Sakanaka K, Kato K, Machida R, Ito Y, Daiko H, Kajiwara T, Tsubosa Y, Minashi K, Abe T, Kojima T, Hara H, Kawakubo H, Tsunoda S, Watanabe M, Doki Y, Nagatani Y, Kimura Y, Sasaki K, Takeuchi H, Kitagawa Y. Squamous cell carcinoma antigen and carcinoembryonic antigen monitoring during post-definitive chemoradiotherapy surveillance for esophageal squamous cell carcinoma: JCOG2106A. Dis Esophagus. 2026;39(4).
  • 背景
    • 日本では、食道扁平上皮癌(esophageal squamous cell carcinoma: ESCC)に対する根治的化学放射線療法(definitive chemoradiotherapy: dCRT)後に、扁平上皮癌関連抗原(squamous cell carcinoma antigen: SCC-Ag)および癌胎児性抗原(carcinoembryonic antigen: CEA)が日常的に測定されているが、その臨床的意義は明らかではない。
  • 方法
    •  JCOG0502試験およびJCOG0909試験においてdCRTを受けた切除可能ESCC患者のうち、コンピュータ断層撮影(computed tomography: CT)、上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy: EGD)、SCC-Ag、およびCEAを用いた、試験実施計画書に基づく集中的なサーベイランスを受けた患者のデータを解析した。腫瘍マーカー陽性は、追跡期間中にカットオフ値を少なくとも1回超えた場合、2回連続して超えた場合、または3回連続して超えた場合と定義した。SCC-AgおよびCEAについて、カットオフ値を0.1 ng/mL刻みで変化させて感度および特異度を算出し、あらかじめ規定した性能基準(感度60%以上かつ特異度70%以上)を満たすカットオフ値が存在するかを検討した。
  • 結果
    • 本研究には239例が含まれ、病期別の内訳はI期147例、II期58例、III期34例であった(UICC第6版)。このうち38%(91/239例)に病勢進行または再発を認めた。ベースライン時のSCC-AgおよびCEAの中央値は、それぞれ1.0 ng/mL(四分位範囲[interquartile range: IQR]、0.8-1.5)および2.3 ng/mL(IQR、1.6-3.6)であった。測定回数の中央値はいずれも16回であり、IQRはSCC-Agで8-19回、CEAで8-20回であった。感度60%以上を満たす条件下で得られた最大の特異度は、SCC-Agでは19.6%(カットオフ値、1.5 ng/mL)、CEAでは20.3%(カットオフ値、2.2 ng/mL)であり、いずれもあらかじめ規定した性能基準を満たさなかった。
  • 結論
    • dCRT後に試験実施計画書に基づく集中的なCTおよびEGDサーベイランスを受けた切除可能ESCC患者の統合コホートにおいて、SCC-AgおよびCEAの定期的測定による追加的な診断価値は限定的であった。これらの結果が、より高リスクの患者集団や、サーベイランスの実施頻度が低い診療環境にも当てはまるかについては、さらなる検討が必要である。