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JCOG肺がん外科グループによる JCOG2208A (AI PREDICTION) の主たる解析論文が JTCVS Open (IF: 1.9)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG肺がん外科グループによる JCOG2208A (AI PREDICTION) の主たる解析論文が JTCVS Open (IF: 1.9)に掲載されました
  • Aokage K, Ukita J, Miura M, Ogaki K, Kataoka T, Mitome N, Isaka M, Yotsukura M, Watanabe S-i, Tsuboi M. Artificial Intelligence-based Algorithm for Predicting Outcomes in Early-stage Lung Cancer (AI PREDICTION): An Annotation-free Imaging AI Study. JTCVS Open. 2026:101742.
  • 目的
    • 手術は,臨床病期I期の非小細胞肺癌(NSCLC)に対する標準治療である。従来の予後因子には主観性や評価のばらつきが伴うことが多く,より客観的な予測手法の開発が求められている。本研究では,臨床病期I期NSCLCの予後を予測するために,コンピュータ断層撮影(CT)画像と臨床情報を用いた,アノテーション不要の人工知能(AI)モデルを開発し,その妥当性を検証した。
  • 方法
    • ステップ1では,3つの前向き多施設共同試験で収集されたCT画像および臨床データを用いて,病理学的分類を予測するAIアルゴリズムを開発した。ステップ2では,国立がん研究センター東病院のコホートを用いてモデルを改良し,検証を行った。5年無病生存(DFS)および全生存(OS)を予測するモデルを学習させた。性能評価には,感度,特異度,陽性的中率,陰性的中率,および受信者動作特性曲線下面積(AUC)を用いた。
  • 結果
    • ステップ1では1,217例,ステップ2では1,338例を解析対象とした。CT画像と臨床データを統合したモデルは,いずれか一方のデータのみを用いたモデルよりも高い性能を示した。病理予測モデルのAUCは0.787であった。5年DFS(AUC = 0.757)およびOS(AUC = 0.756)の予測では,術前臨床情報,医師によるCT評価,およびAIに基づくCTモデルを組み合わせた場合に最も高い性能が得られた。臨床因子にAIの出力を追加することでリスク層別化が改善し,高リスク群と低~中間リスク群の分離能が向上した。
  • 結論
    • CT画像と臨床データを統合したアノテーション不要のAIモデルは,臨床病期I期NSCLCにおける再発および生存を正確かつ客観的に予測できる。これは従来の診断を補完し,個別化された集学的治療戦略の立案を支援する可能性がある。
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