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JCOG大腸がんグループによる JCOG2310Aの副次的解析論文がEuropean Journal of Cancer (IF: 7.9)に掲載されました

論文・学会発表
  • JCOG大腸がんグループによる JCOG2310Aの副次的解析論文がEuropean Journal of Cancer (IF: 7.9)に掲載されました
  • Tashiro K, Osumi H, Kataoka K, Shimada Y, Inomata M, Hamaguchi T, Takii Y, Suwa Y, Mizusawa J, Sano Y, Suto T, Murata K, Adachi T, Ueno H, Ikeda S, Komori K, Shiozawa M, Tsukamoto S, Takashima A, Kanemitsu Y. Time-dependent recurrence patterns after curative resection for stage II/III colorectal cancer: an integrated analysis of four phase III randomized controlled trials (JCOG2310A-S4). European Journal of Cancer. 2026:116957.
  • 背景
    • 大腸癌(colorectal cancer:CRC)の術後サーベイランスは、再発ハザードが時間とともに変化する可能性があるにもかかわらず、現在もおおむね一律に実施されている。再発リスクの時間的推移を明らかにすることは、サーベイランス戦略の改善に役立つ可能性がある。しかし、CRCにおける再発の時間的パターンに関するデータは限られており、特に病期、リスク因子および再発部位別の検討は十分ではない。
  • 方法
    • 本研究は、日本臨床腫瘍研究グループが実施した4件のランダム化比較試験を統合した、個々の患者データに基づく後ろ向きプール解析である。根治切除を受けた病理学的Stage(pStage)IIまたはIIIのCRC患者3,655例を解析対象とした。このうち、pStage IIが816例、pStage IIIが2,839例であった。時間依存性の再発ハザードを、biweight kernelによる平滑化ハザード関数を用いて推定した。再発ハザードのピーク時期は、術後5年間におけるハザードの最大値を示した時点と定義した。pStage、多変量Cox回帰モデルにより同定された予後因子、および再発部位別に解析を行った。
  • 結果
    • 5年無再発生存割合(relapse-free survival:RFS)は、pStage IIで87.9%、pStage IIIで77.0%であった。再発ハザードのピークは、pStage IIでは術後10.0か月、pStage IIIでは術後12.8か月に認められた。pStage IIでは、70歳以上およびpT4が独立した予後不良因子であった。pStage IIIでは、70歳以上、男性、pT4、pN2、および術後補助化学療法(adjuvant chemotherapy:ACT)非施行が、RFS不良と独立して関連していた。pStage IIでは、70歳未満の患者は70歳以上の患者と比較して、再発ハザードのピーク時期が早かった(9.0か月対12.9か月)。pStage IIIでは、ACT非施行患者はACT施行患者と比較して、ピーク時期が早かった(3.3か月対12.8か月)。再発部位別の解析では、肝転移の再発ハザードのピークが最も早く、術後8.0か月であった。特にpStage IIにおける肝転移のピークは術後6.0か月であった。

  • 結論
    • 術後再発ハザードは、pStage、予後因子および転移部位によって異なる時間的パターンを示した。これらの結果は、再発リスクが高い患者を特定するだけでなく、再発リスクが最も高くなる時期も考慮することが、リスクおよび時間に応じた術後サーベイランス戦略の構築に資することを示唆している。