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JCOG乳がんグループによる JCOG2313 (AURA) のデザインペーパーが JCO Oncology Advances (IF: 2.9)に掲載されました
論文・学会発表- JCOG乳がんグループによる JCOG2313 (AURA) のデザインペーパーが JCO Oncology Advances (IF: 2.9)に掲載されました
- Ozaki Y, Mitome N, Tokuda E, Sasada S, Shimomura A, Sasaki K, Kajikawa R, Funasaka C, Yoshida A, Takayama S, Ishiba T, Sakai T, Sagara Y, Shigematsu H, Sudo K, Terata K, Naito Y, Fujisawa T, Saji S, Iwata H, Hara F, Shien T. Randomized Phase III Trial for Evaluating the Efficacy of Adjuvant Abemaciclib in Patients With Locoregional Recurrence of Hormone Receptor-Positive, Human Epidermal Growth Factor Receptor 2-Negative Breast Cancer: JCOG2313, AURA Trial. JCO Oncology Advances. 2026;3(1):e2500219.
- 背景
- ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳癌における局所・領域再発(LRR)は,根治治療後においても臨床的に重要な課題である。このような症例では内分泌療法が一般的に施行されるが,標準的な全身療法はいまだ確立されていない。アジュバントとしてのabemaciclibの追加は,原発HR陽性HER2陰性乳癌において有効性が示されているものの,LRR症例における有用性は明らかではない。
- 方法
- JCOG2313(AURA)試験は,初回LRRに対して根治目的の治療を受けたHR陽性HER2陰性乳癌患者を対象に,術後abemaciclibの有効性を評価するために実施される,多施設共同,非盲検,無作為化第III相比較試験である。適格患者は1:1の割合で,標準的な内分泌療法単独群(A群)または内分泌療法にabemaciclibを2年間併用する群(B群)に無作為に割り付けられる。主要評価項目は無浸潤疾患生存期間(IDFS)であり,副次評価項目には無遠隔再発生存期間,乳癌特異的生存期間,全生存期間,および有害事象が含まれる。
- 目的
- 主目的は,内分泌療法単独と比較して,abemaciclibの追加がIDFSを改善するかを検証することである。さらに,ctDNAに基づくトランスレーショナル付随研究を実施し,微小残存病変(MRD)モニタリングが再発予測および治療反応予測において有する臨床的有用性も評価する。
- 結論
- JCOG2313試験は,HR陽性HER2陰性乳癌のLRR症例における術後abemaciclibの役割に関するエビデンスを提供し,新たな標準治療の確立を目指すものである。さらに,ctDNA付随研究の統合により,MRDに基づくリスク層別化を通じた個別化治療戦略の発展にも寄与することが期待される。
