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JCOG肺がん外科グループ/肺がん内科グループJCOG2103のデザインペーパーがJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました
論文・学会発表- JCOG肺がん外科グループ/肺がん内科グループJCOG2103"画像上診断困難な胸膜播種を有する臨床病期IVA期(cT1-2bN0-1M1a)非小細胞肺癌に対する原発巣切除追加の治療的意義を検証するランダム化比較第III相試験"のデザインペーパーがJapanese Journal of Clinical Oncology (IF: 1.9)に掲載されました
- Sekino Y, Hishida T, Yoshioka H, Wakabayashi M, Mitome N, Shiono S, Kenmotsu H, Nosaki K, Aokage K, Horinouchi H, Fukuda H, Ohe Y, Watanabe SI, Lung Cancer Surgical Study G, the Lung Cancer Study Group of the Japan Clinical Oncology G. Protocol summary of a randomized phase III study: comparing systemic therapy with and without debulking surgery (primary tumour resection) for clinical stage IVA (cT1-2bN0-1M1a) non-small cell lung cancer with radiologically undetermined pleural dissemination JCOG2103 (DEBULK-LUNG). Jpn J Clin Oncol. 2024 Oct 23.
- 要旨
- 画像上診断困難か、あるいは偶発的な外科的診断で悪性胸膜播種と診断された非小細胞肺癌(NSCLC)患者では、一般に手術は選択されず、全身療法が優先される。しかし、原発巣切除を治療計画に組み込むことについてのコンセンサスは得られていない。レトロスペクティブな解析では、全身療法と原発巣切除を併用することの潜在的な有益性が示唆されているが、プロスペクティブな研究ではこれらの所見を確認するには至っていない。したがって、われわれは、画像上診断困難なIVA期(cT1-2bN0-1M1a)NSCLC患者に対して、標準的全身療法に原発巣切除を追加することの有効性を評価するために、多施設共同非盲検ランダム化比較第III相試験を計画した。 主要エンドポイントは全生存期間である。5年間で71施設から170例の登録を目指している。本試験は日本臨床試験登録(jRCT)に登録されており、試験番号はjRCTs031220666である。
- キーワード:縮小手術、非小細胞肺癌、胸膜播種。