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JCOG×m3.com連携企画に「第13回 JCOG1109試験の道のり」が公開されました
研究者・医療関係者向け- JCOG×m3.com連携企画に「第13回 JCOG1109試験の道のり【前編】」「第13回 JCOG1109試験の道のり【後編】」が公開されました
- JCOG食道がんグループ:加藤 健(国立がん研究センター中央病院)
- JCOG1109「臨床病期IB/II/III食道がん(T4を除く)に対する術前CF療法/術前DCF療法/術前CF+RT療法の第III相比較試験」は、切除可能な進行食道がんの術前化学療法について、日本の標準治療である2剤併用化学療法(CF療法)と、より強力な抗がん剤をCF療法に加えた3剤併用化学療法(DCF療法)、CF療法に放射線治療を加えた欧米の標準治療である化学放射線療法(CF-RT療法)の3つの術前治療を第III相臨床試験で比較した試験です。
- 主たる解析にて、術前CF療法に比べて、術前DCF療法が有意差をもって生存期間で上回りました。一方、術前CF-RTは生存期間に有意差はありませんでした。この結果、臨床病期IB/II/III食道扁平上皮癌(T4を除く)において、術前DCF療法が標準治療と考えられるようになりました。食道癌診療ガイドライン2022年版では、切除可能局所進行食道がんに対して、術前DCF療法を行うことが強く推奨されています。
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