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JCOG1211試験結果を公開しました

一般の方向け

 JCOG1211胸部薄切CT 所見に基づくすりガラス影優位のcT1N0 肺癌に対する区域切除の非ランダム化検証的試験」の主たる解析論文が3月7日付でThe Lancet respiratory medicineに掲載されました。
 胸部薄切CTで3 cm以下のすりガラス影を多く含む肺がんに対して、区域切除が肺葉切除に劣らない生存割合を示し、肺機能も温存できることが明らかになりました。本試験の結果、3 cm以下の早期肺がんにおいて、これまで標準治療として行っていた肺葉切除に加えて、切除範囲がより小さい区域切除が標準治療のひとつとして確立し、より肺機能温存に配慮した外科治療の提供が可能となります。この結果は日本が世界をリードして研究してきた小型・早期肺癌研究の知見を、実際の肺がん患者さんに届けるべく、熱意を持った多くの日本の呼吸器外科医の協力により行われ、得られた成果です。世界で最も早く、この質の高いエビデンスを創出できたことは関係者一同、心から嬉しく思っております。増え続ける肺がん患者さんに更によりよい外科治療が届けられるよう引き続きグループを挙げて邁進してまいります。

「3 cm以下の早期肺がんに対して肺機能温存手術である区域切除の有用性を証明-The Lancet Respiratory Medicineに論文発表- 」

リリースの詳細
国立がん研究センターホームページ